国際交流部よりExchange activity

卒業した留学生保護者による支援の輪

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新型コロナウイルス感染拡大防止のために、朝日塾中等教育学校も3月から臨時休校が続いております。

生徒寮で暮らす日本人寮生は実家に帰省しましたが、留学生は母国に帰ることが出来ませんので、感染防止の目的で、学校周辺2キロ以上の場所への外出を禁止し、日々、感染予防に努めながら、寮内で生活を送っています。

中国から本校に留学していた10期(2018年度卒)の卒業生と保護者が、そのような朝日塾の状況を知り、「恩師を忘れず、母校の平安を願おう」と自主的に募金を呼びかけ始め、10期卒業生と11期卒業生がその声に応えてくださいました。3月31日以降、LINEの中国版ともいえるメッセージアプリWeChatを活用して卒業生の保護者同士で呼びかけて資金を集め、マスクを本校に送る支援の輪が広がり始めたのです。

現在、中国では、海外発送品に対する検閲が厳しくなっており、マスクを海外に送りにくくなっています。卒業生の保護者の皆様も、マスクを購入してまとめて発送したものの、一度は郵送を失敗してしまいました。
でも、「何とかお世話になった先生達にマスクを送ろう」と、諦めることなく、郵送業者を変えたり小分けにして郵送したりするなど工夫して発送してくださいました。

私たち朝日塾中等教育学校の教職員は、当然のことですが、留学生や保護者からの感謝を期待して、日々の指導に当たっているわけではありません。
日本人生徒も留学生も分け隔てなく、生徒一人ひとりの成長に繋がるよう、目の前にいる生徒と真剣に向き合うことだけを意識してきました。
巣立っていった留学生が自主的に呼びかけ用のチラシを作り、彼の保護者が呼びかけ、周囲の留学生保護者の皆さまがそれに応えて行動を起こしてくださることは、全くもって予想外の出来事であり、教職員一同、大きく勇気づけられました。

保護者の皆さまのお心遣いに、心より感謝いたします。

先行き不透明な時期ですが、お預かりしている生徒を「利他」「叡智」「剛健」を兼備した次代を担うリーダーたる人間へと育成するために、引き続き尽力して参ります。