国際交流部よりExchange activity

高校サッカー選手権大会前日の9月23日(土)、高等部2年DP生の松浦くんと本間さんが、「士魂商才」「近代大阪経済の父」と言われる五代友厚の精神（五代イズム）をもとに、国際情勢などを論じる全国大会「第8回五代友厚甲子園」に出場！

発表と質疑応答に挑戦してきました。

「時間は一見なくても、つくれば戦える」。

「文武両道」を掲げる朝日塾サッカー部所属のDP生には常日頃そのように言っていますが、高校サッカー選手権大会前日に、「五代友厚甲子園」で大阪取引所にサッカー部レギュラーの松浦くんを連れていくわけにはいかず、参加が難しいように思えました。

ただ、「サッカーもDPも、どちらも本気でやりたい」という松浦くんの想いを感じ、五代友厚甲子園事務局にご無理をお願いして、本間さんは大阪取引所の現場から、松浦くんはサッカーの練習をしている朝日塾第1グランドからzoomで、一つの発表を別々の場所からかけ合いをしながら発表させて頂きました。

「IBの学習者像」でいうところの「挑戦する人（リスクテイカー）」として、2人はハイブリッド形式で発表と質疑応答に挑みました。

発表直後、奈良新聞社の記者が次のようにコメントしてくださいました。

「本来我々の仕事って疑ってかかるところから入っていったり、疑いを担保する情報を見つけていったりするんですが、本当に納得させられました。瀧善三郎の事件からロシアとウクライナの外交問題に転換させていき、ジョージア大使の話へと展開。そして、五代友厚との共通点を見つけて新しい武士道の話へと。さらに、グローバルな視点で、まずは地域から取り組んでいきたいというくだり。地元紙の記者として、説得させられました。メディアの世界にぜひ入ってください」。

ただ、絶賛だけで終わらないのが、さすが関西メディア…。

会場で一人、答えるのは、さぞや不安だろうと思いきや、本間さんは質問内容の要約をして、質問内容が合っているか聞き返しをして時を稼ぐテクニックを駆使しつつ、質疑応答を通じて自分達の考えが深まるのを楽しんでいるかのようでした。

堂々と本間さんが対応できたのには、「一人だけれど一人ではない」。そんな思いがしたからかもしれません。

実は、zoomと会場をつないでの発表終盤、zoom上の松浦くんの背後に高等部サッカー部生の仲間が現れ、会場をどよめかせました。

現場である大阪取引所で登壇している発表者の本間さんは、現場では一人でも、実際はサッカー部チームをはじめ仲間に支えられているという安心感を抱くことができました。

ドキドキの発表と質疑応答をチームで乗り越えた結果は、なんと初出場なのに「最優秀賞」受賞！！

普段は冷静な本間さんも、この時ばかりは驚きの表情でした。

DP生2人が受賞後のラジオインタビューでも答えていましたが、決して彼らだけで受賞できたわけではなく、大阪取引所に駆けつけてくださった七曲神社の稲田様はじめ、応援してくださるみなさんのおかげでなんとか最優秀賞を受賞できました。

これからも「人と人とのつながり」を大切に、御津だからできるまちおこしにグローバルな視点で取り組んでいきたいと思います。

【「五代友厚甲子園」一次審査動画とNG集】

【映画「天外者」公式サイト」】

（国際交流部長・DP「歴史」担当教員　杉原大輔）