イモリしんぶん31号 文献記録シーズン2
前回に引き続き、『倭漢三才圖會』のアカハライモリの項目のお話です。
『倭漢三才圖會』のイモリの項目を読むと、江戸時代の人たちのアカハライモリへの印象がなんとなくわかります。
当時、イモリは恋のおまじないや惚れ薬に使用されていたそうです。今でもイモリの黒焼きが有名でしょうか・・・?
(今でもイモリやその他動物を使ったおまじないは世界中にあります。)
恋のおまじないに使われてしまった理由が、アカハライモリたちの求愛行動にあります。
イモリの求愛行動は現在も田んぼなどでよく見られます。江戸時代の人たちはその求愛行動から「イモリはみだらな動物だ!」という印象を持ったようです。イモリを使えば想いの人から求愛されるのでは・・・?ということからまじないに使われてしまったのではないでしょうか。
当然ですが、アカハライモリにそんな効能はありませんので、絶対にマネをしないでください。
(竹谷)