理科室からの風Science

イモリしんぶん64号 いつになったら自立するの!!

いつになったら自分でエサを食べてくれるのでしょうか?この2年間で、幼体イモリたちが自分自身で勝手に食べてくれたエサは、結局生餌(イトミミズなど)のみでした。

過去にも紹介したことはありますが、生餌を与え続けることは難しいです。金額の面でもエサの飼育の面でも手間がかかり、継続して与え続けることは大変です。また、生餌以外も食べないことはないですが、ピンセットで直接与えないと幼体のイモリは食べてくれません。ピンセットでエサを与えることも手間がかかりますし、イモリを傷つけるリスクもあります。

採餌に手間をかけるということは、その採餌自体が特殊化した仕事になってしまうということです。みんなでお世話ができないということは、イモリにとってよくないことです。例えば、お世話係が感染症などで学校に来れなくなると、イモリまでピンチになってしまいます。

お世話する人の手を離れる、つまり勝手にエサ(なるべく生餌じゃないエサ)を食べることができれば、それだけ飼育の幅が広がります。1匹ずつ小分けに飼育してエサを与えなくてもよいのならば、多頭飼いにして水中生活に移行することができるからです。したがって、とっとと生餌じゃないエサも勝手に食べられるようになってほしいのですが、いまだにできそうにないです。早く自立してほしいです。(竹谷)

イモリしんぶん64徒労に終わった工夫たち

イモリしんぶん64