イモリしんぶん65号 お腹をみて!!
イモリたちと接していると、変な行動を見かけるときがあります。たとえば、ピンセットでエサをあげるときに、イモリが必要以上に体を反らせる姿勢をとることがあります。最初は、食べることが下手なのだろうか・・・と思っていましたが、どうやら違うみたいです。
イモリは、天敵を前にしたり、越冬中に突発的な刺激を受けたりすると、四肢を上げ腹部を相手に見せる姿勢(防御姿勢)を取る場合があります。この防御姿勢を取ることを「スズガエル反射」といいます。アカハライモリのお腹は赤く、いかにも毒をもっているような見た目をしています(実際に毒があります)。この毒々しいお腹を相手に見せることで、自分には毒があるから食べないで!、というように自分の身を守ろうとしているのです。したがって、エサを与えるときに私に見せたあの姿勢は、私(大型哺乳類)を警戒しての行動だったようです。いまだに警戒されているのでしょうか・・・?
今回のイモリしんぶんでは、イモリの防御姿勢やスズガエル反射について紹介しています。ぜひ読んでみてください。(竹谷)