足もとに転がる小さな幸せを探して
14期生が卒業してから半月が経過しました。
在学中、14期生の寮生達は、コロナウイルス感染症2019により、しばしば移動の自由を奪われてきました。
コロナ禍初期は特に、コロナの危険度が定かではない中、学校敷地外への外出が禁止になりました。
ただ禍中にあっても寮生達は、「小さな幸せ」を探そうとマスク会食での「寮生たこ焼きパーティー」や、ヒトトゴハン株式会社とコラボしての「ヒトトゴハン企画」、その活動に触発されての「寮生ピクニック」などを企画・実施してきました。
MYP「言語と文学」「数学」「社会」「デザイン」がコラボ(教科融合)して、IDU『新型コロナと小さな幸せ~教科書・資料集の執筆者になろう!』としてまとめ、気分が荒むような状況にあっても前向きに取り組む軌跡を残してきました。
そんな14期寮生を送るために、後輩寮生達が卒業式前日に開催した「卒寮生を囲む会」のコンセプトは、「思い出ポロポロ」。
寮長引退後も、老メン執行部生として後輩寮生を支え続けた元寮長(高3)のご両親が、タイから来日して卒業式に参加することが叶わなかったので、数年前に卒業したタイ人卒寮生を、ドラえもん扮する国際交流部長がオープニング時に出して紹介するところから会はスタートしました。
実に3年ぶりの再会!!
うれしくて元寮長は、泣いてしまいました。
もらい泣きする日本人寮生もちらほら。
卒寮ケーキには、現役執行部生が先生たちをいじって怒られるかどうかのキワキワを攻めた工夫が…
コロナ禍中にあっても前向きに取り組んできた思い出を一緒に振り返ろうと考えた後輩の現役寮生自治会執行部生たちの手で、「たこ焼きロシアンルーレット」なるものが復活!
ただなぜか皆、ドラえもん扮する国際交流部長にたこ焼きを差し出し、ニヤッと笑って見せたり、「食品ロスってダメなんですよね。美味しいから全部食べてくださいね」というひと言を残して立ち去るので、ワサビによる涙なのか別れを惜しんでの涙なのか、もはやわからない状況になってしまいました…
エンディングは、「カフェテリアの外をライトアップするから、外で全体写真を撮りに出ましょう」「大勢だから先生、ウッドデッキの真ん中に座ってください」と促されたので外へ。
前方で一眼レフを持った教師が構えていたので、写真撮影があると信じて疑わなかったのですが、「先生、いつもありがとうございます♪」という現役寮生自治会執行部生の声をかけ声に、一つや二つではない大量のパイが顔へ!
寮務課長と寮生自治会執行部生が結託していたようで、久々にやられてしまいました…
その後は、寮生を捕まえての応酬に。
「小さな幸せを探しながらたくましく生きてほしい」。
そう願いながら、カオスな内に会は幕を閉じました。
(国際交流部長 杉原大輔)