国際交流部よりExchange activity

短期留学「歴史」授業「原爆投下は仕方がなかったのか」

タイの姉妹校ACSPからの短期留学最初の授業は、絵本作家でもある高野先生の「陶芸体験」から。
生徒の通訳で彼らの創作活動が始まりました。

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生徒会主催の「ウェルカムイベント」の後は、本校中等部3年生とタイの姉妹校ACSP生を対象に、「原爆投下は仕方がなかったのか」というテーマで「歴史」の授業を行いました。

最初は、原爆投下によって発生したキノコ雲を少し離れたところから実際に見た方が描かれた1枚の絵画から。

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「What do you think happened after this?」と問いかけ、「Let's imagine and discuss it together!」と日本人生、タイ人生、入り乱れて4グループに分かれてディスカッションしました。

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授業が行われたメディアセンターには、頑張って前のめりになって英語でコニュニケーションしようとする姿に「涙が出そうだ」と喜ぶ担任の姿もありました。

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4グループの代表者が発表した後、被爆中心地で被害に遭われた方が描かれた複数の絵画を一緒に見ながら、「What was he doing here?」「What do they want?」「There is one person alive. Who is he or she? What is he doing?」と問いを重ねていきました。

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その後、文献の抜粋を一緒に見ながら被害を整理してから2つの見解を紹介しました。

1つは「もし原爆を使用しなかったならば、日米戦争はさらに続き、新たに数百万の人が死んだであろう。
原爆はこの人たちの命を救ったのだ」という物理学者コンプトンの見解、もう1つは「原爆は日本を打ち破るために必要なのではなく、ヨーロッパでソ連をもっと御しやすくするために投下されるべきである」という米国務長官バーンズの見解で、当時の世界情勢を表した世界地図を見せながら紹介しました。

どう考えるかを聞いた後、「はだしのゲン」を一緒に観ました。

「原爆投下は果たして仕方がなかったのだろうか。
平和な一般の人々の日常が一つの原爆によって、一瞬にして奪われたという歴史的事実に目を背けないでほしい。
日本もタイもアメリカも、第二次世界大戦中に比べれば平和ですが、目を背けてしまうと平和は一瞬にして奪われてしまうから」と想いを伝えました。

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明日から本校中等部3年生とタイの姉妹校ACSP生は、広島に1泊2日で研修旅行に行きます。
学んだ事柄を思い出しながら、平和について一緒に考えを深めてきてもらいたいと願っています。

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(国際交流部長 杉原大輔)