明治(維新)政府の危機を救ったラストサムライの生誕地の御津金川で新たな動き
明治(維新)政府の危機を救ったサムライの生誕地である御津金川に楠本利夫博士をお招きして、「神戸開港と神戸事件〜明治(維新)政府初外交と瀧善三郎の切腹〜」と題する講演が5月11日、行われた。
明治元年、政権交代を各国に正式に伝える前に起こった神戸事件はまさに時代の転換点。
尊王攘夷だったはずの明治新政府が政権交代後早々に開国和親へ。
開国和親といえば聞こえが良いが、その実は、列強諸国の砲艦外交に屈し、無実の瀧善三郎に腹を切らせた土下座外交に転換した、まさに歴史が動いた時だった。
この事件を語り継ぐことは、あまりに不名誉なことであると同時に政権運営上リスキーだったために、明治政府による口止めがなされたので真相解明は、学問的誠実性のある後世の歴史学者たちによる国内外の史資料の研究を待たねばならなかった。
真相解明がなされた後でも、いまだに岡山県立図書館電子図書館システム・デジタル岡山大百科・レファレンスデータベースでは、善三郎が抜刀してイギリス人を傷つけたという当初の誤った記述が、そのまま掲載され続けているという。
実際に備前岡山藩がトラブルになったのはフランス人水兵であり、善三郎は抜刀などしておらず、水兵を大して傷つけてもいない。
時代の荒波に翻弄されつつも、サムライ魂を貫き通した御津金川出身のラストサムライ瀧善三郎と彼を取り巻いた状況から学べることは、決して小さくない。
他のまちに真似できないこの郷土が有する宝を掘り起こし、瀧善三郎ひ孫の瀧正敏様や歴史新大陸、七曲神社の稲田様や安信工業の安信様と発信してきた朝日塾中等教育学校の在校生や卒業生も、5月11日の講演の受付や次なるイベントにむけた募金活動等をお手伝いした。
お手伝いの前には、集英社の「小説すばる」に連載されている瀧善三郎モチーフの小説「夏鶯」の題字を書かれた書道家で、みつ元気プロジェクト・地域メンバーのヤスミン先生こと 中西 康美 さんに、御津金川を流れる宇甘川にかかる板橋をご案内いただくことができた。
講演後には、同じく小説「夏鶯」の挿絵を描かれているアーティストの 藤井 雄唯 さんと、瀧善三郎はじめ故郷を守り、形づくった先人に想いを馳せ、イルミとマルシェ、ステージで明るくとむらう「第2回七曲七夕みたま祭り」に向けた壁画アートのご相談をした。
「第2回七曲七夕みたま祭り」は7/6(土)、七曲神社で開催。
小説化と舞台化がなされる2024年度は、まさに瀧善三郎Year!!
郷土の自然と人の温かさに触れ、支えられている朝日塾生が、今年も走ります!
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岡山シティエフエム Radiomomo(FM790)
「朝刊ラジオ~元気!おかやま」
5月は16日(木)8:20からの生放送!
朝日塾DP生の2人が瀧善三郎モチーフ小説「夏鶯」作者 赤神諒先生に生インタビュー!!
※PC・スマホでお聴きになれます(放送時間帯のみ)
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RSKイブニングニュース.「ラストサムライ」明治新政府を救った武士「瀧善三郎」見事な切腹が欧米諸国に衝撃、ひ孫が語る「武士道」とは【岡山】2024年5月10日
YouTubeみつ ラストサムライ瀧善三郎の故郷にかかる板橋〜やすみんが行くNo.3 #shorts
(国際交流部長 杉原大輔)