国際交流部よりExchange activity

小説家・赤神諒先生が獅子舞フェスタへ~瀧善三郎の史実と創作で紡ぐ、もう一つの幕末物語〜『夏鶯』刊行記念トークショー~

11/2(日)の獅子舞フェスタには、東京から特別なゲストにお越しいただきました!
御津金川に眠る瀧善三郎の歴史を歴史小説という形で掘り起こしてくださった、歴史小説家の赤神諒先生!

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「明治の日本を救った御津出身のラストサムライ瀧善三郎」モデルに、小説家・赤神諒先生が、史実と創作で紡ぐ、もう一つの幕末物語〜『夏鶯』刊行記念トークショー!
御津公民館で開催しました!!

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司会の朝日塾DP生がした主な質問はこちら。

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Q 今回の小説のタイトルは『夏鶯』。
春を告げる鶯と夏って、一見相性が悪い組み合わせですよね?
このタイトル『夏鶯』とラストサムライ瀧善三郎という題材が先生の中でどう結びついたのか、教えて下さい。

Q 朝日塾生はじめとした「みつ元気プロジェクト」でも、まちおこし資源として瀧善三郎に注目。
掘り起こして発信してきたのですが、瀧さんの記録って、日英の文献をひも解いても、その人生の一部しか出てきませんよね?
若くして、永蟄居(えいちっきょ)、自宅での無期懲役みたいな状態になるなんて話、史実では、どこにも出てきませんでしたけど、なぜ「永蟄居」を入れたのですか。

Q 「永蟄居」とは逆に、史実に忠実に描いたシーンというと?

Q  来年の夏、歴史新大陸の舞台の方も再演される「ラストサムライ」ですが、先生一押しの『夏鶯』の見所と、最も好きな場面を教えていただけませんか?

Q   瀧の人生は波瀾万丈ですが、その中にも私は生命の美しさを感じます。
赤神先生が小説を書くにあたって、瀧善三郎の歴史に触れていく中で「だから生命って美しいなあー」と思ったことを教えていただけますか?


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集英社の「小説すばる」に連載された『夏鶯』。
その題字は、御津を代表する書家・やすみん先生の書。

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同じく御津公民館の第4講義室では、「瀧善三郎の故郷展・赤神先生によるサイン会」が、グラウンドでは板野酒造の小説『夏鶯』刊行記念商品の販売がありました。

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瀧善三郎をモデルにした小説『夏鶯』(集英社)と純米吟醸「夏鶯」(板野酒造)の同時販売、来年の7月に再演が決まった演劇「ラストサムライ 瀧善三郎のBUSHIDO」と、全国的な注目を集める「ラストサムライ瀧善三郎の故郷」御津。

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この機にどうまちおこしをするか、御津の100年後を考えて動き始めた”みつ町づくり公社”がデザイナーの手を借りて考え、ヴィジョンマップ「岡山御津今昔マップ」を作成・配布。

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会場には、演劇「ラストサムライ瀧善三郎のBUSHIDO」で岡山芸術創造劇場ハレノワを満席にした主演・演出家の後藤勝徳代表(歴史新大陸)も見えられたので、急遽トークに加わっていただきました。

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トークショー前、一緒にラストサムライ 瀧善三郎を掘り起こしてまちおこし資源として発信してきた後藤代表から、故・瀧正敏さん(瀧善三郎のひ孫)の親戚の皆さまをご紹介していただいたこともあり、正敏さんがトーク中に頭をよぎって、トークショーの後半、杉原の頭が真っ白になりましたが、後藤代表と朝日塾DP生のフォローで赤神先生トークショーを盛り上げていただきました。

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集英社から送っていただいたおよそ200冊の小説『夏鶯』はほぼ完売!

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「明治の日本を救ったラストサムライの故郷」をどうしていくか、御津から日本を元気にしていくために何ができるか考え動く輪が、もっともっとひろがればと願っています。

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ありがとうございました♪

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【著者略歴】
赤神諒先生
1972年京都府生まれの小説家、法学者、弁護士
同志社大学卒業後、弁護士として活躍しながら作家活動を始め、2017年に『義と愛と』(改題後『大友二階崩れ』)で日経小説大賞を受賞し、作家デビュー
2023年には、『はぐれ鴉(がらす)』で大藪春彦賞(おおやぶはるひこしょう)受賞
2024年には、『佐渡絢爛(さどけんらん)』で日本歴史時代作家協会賞・作品賞、本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞
2025年には『碧血の碑(へっけつのひ)』(小学館)で野村胡堂文学賞、『我、演ず』(朝日新聞出版社)で細谷正充賞を受賞
その他にも、隠れた名作を世に送り出し、それらをまちおこしに繋げている

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【関連情報】
集英社『夏鶯』販売

赤神諒 X (Twitter)

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(国際交流部長 杉原大輔)