リスタート〜国境を越えたつながりを大切に〜
「お久しぶりです!
今、岡山に帰ってきています。
久しぶりに学校に行ってもいいですか?」
コロナ禍中に高校生活を送り、今春大学を主席で卒業した後、日本語力を活かして母国と日本をつなぐ仕事をする選択をした卒業生が、帰国を前に朝日塾中等教育学校に帰ってきてくれた。

「コロナのせいで母国に帰ることも、外出することもできなくなったとき、先生がヒトトゴハンっていう会社と組んで寮生のみんなを連れ出して、みんなで距離をとりながら、普段食べられない洋風のお弁当を食べる企画をやったのが忘れられなくて。
こんな楽しみ方もあるのかって、思い出の芝生やわ〜」。


新たに身につけた関西弁を交えて話しながら、芝生に目をやる彼女の後ろ姿を見て、「せっかく海をこえてやってきているのに移動の自由まで奪って、申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、工夫して、もがいてみてよかった」と思った。
大学時代に100人以上のスタッフを動かして大阪でまちおこしイベントを企画運営してきた話など、話に花が咲いた。

がんばっていれば、がんばっているもの同志、何をどうしてか、つながるものだと最近、思う今日この頃… たとえ国と国がどういう関係になろうと、軸足をブラさずに国境を越えたつながりを大切に、本物の国際交流をしていきたい。
これからもその才能を使って、自他の成長のために、ムチャせずちょっぴり無理して、がんばってほしい!!
そして、またいつか、岡山の朝日塾へ成長した姿を見せに帰ってきてほしい。
そう思いながら別れた。
今春、新たな留学生を中国、タイ、ロシアから受け入れた。


衝突を恐れず本気で臨む、国際紹介を超えた真の国際交流が何を生み出すか、リスタート。
楽しみだ。

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(国際交流部長 杉原大輔)