伝統的獅子舞教わる寮生達が記事に
山陽新聞(9月29日(水)朝刊26面)に、朝日塾寮生自治会執行部の寮生達が、獅子舞を地域の方々から教わるところが大きく取り上げられました。
「太鼓の音で踏み出し、勢いよく獅子頭を振ろう!」
講師の御津獅子舞継承活動実行委員会の石原会長と竹中副会長の声が飛ぶ。
寮生達は、11月に開催される「獅子舞フェスタ」に出演する。
この日は、その練習だ。
「基本だけ覚えたら、あとは自分たちの獅子舞にしたらええ。楽しくやるのが一番」
と石原さんはいう。
新聞記事では、このあたりまでしか語られていませんが、実は、寮生達が石原さんら、御津地域の方々から獅子舞を教わるのは、この時が初めてではありません。
かれこれ5年以上のお付き合いになります。
寮生達の一人、中国からの留学生で高等部2年のルーヤン君が初めて日本の獅子舞を目にしたのは、中等部一年生の時でした。
昨年、石原さんに「自分たちの獅子舞にしたらええ」と言われた彼は考えました。
「日本人と中国人、タイ人が一緒に暮らす朝日塾寮生らしい獅子舞って、何だろう。
コロナ禍中、様々な情報が錯綜し、時に偏見や差別に人々は右往左往している。
『違和感』と『違和感』をぶつけ合った上で、そうした対立を乗り越えていけたら、どんなに良いだろうか。」
2020年に、ボランティア・スピリット・アワードで中国・四国ブロック賞を受賞して得た賞金で中国の獅子頭を購入して取り寄せ、今年度は、中国の獅子と日本の獅子両方を使って、新たな朝日塾独自の獅子舞「朝日塾寮生演舞」の創作に挑んできました。
10月10日の獅子舞シンポジウムや20日の体育祭での披露を通じてブラッシュアップをはかり、11月7日の獅子舞フェスタで地域の皆さんにご覧いただけたらと思っています。
日中獅子舞の融合で、国境をこえた交流の大切さを表現していく疫病退散の舞に、ご期待ください。