高3 MOCK(模擬国際バカロレア試験)受験中
高3DP生が8月1日から1週間以上に及ぶMOCK(模擬国際バカロレア試験)にただいま挑戦中!
DP生は、DPカリキュラムを全て履修し、外部評価(国際バカロレア試験)と内部評価(論文等)を通じて、45点満点中、24点以上を取得すると、国際バカロレア資格を取得できます。
資格が取得できると、国立岡山大学はじめ国内外の大学に別途受験することなく入学できるケースがあります。
ただ、国際バカロレア資格の取得は決して楽な道のりではありません。
生徒も教師も鍛えられるカリキュラムと試験があるからです。
たとえば、DP「歴史」最終試験だけでも3種類の小論文を含む記述試験があり、総試験時間は歴史だけで優に5時間を超えます。
机と机の間隔や試験問題の保管場所等についても国際バカロレア機構による厳格な規定があるのでグリーンホールでの試験実施。
もはや校内模試ではなく、大学入学共通テストと同等と言っても過言ではない様相です。
このMOCKの点数を志望大学に送り、合否が決まるので、DP生も気合いが入っています。
これまで、自分たちなりに自主的に年表にまとめたりしてDP講義室を彩ってきたDP1期生は、このテスト期間をどのように乗り切り、どんな頑張りを見せてくれるのでしょうか。
実は、奮闘するのはDP生だけではなく、教師も同じです。
自分もDP歴史Cat2(経験者)のオンラインワークショップで3日間、無知をさらして自分を追い込んでいます。
今日は、国際バカロレアDP「歴史」オンライン研修3日目!
この2日間、やる気と危機感で満ち満ちた全国のIB歴史教員と、外部評価(国際バカロレア試験)や内部評価(IA: 歴史研究)に向けた取り組みや、それを意識した授業展開について、検討してきました。
試験問題 1(Paper 1)には、歴史的資料のOPCVLについて分析する問題も含まれており、すべて記述。
OPCVLとは、Origin(出典)、Purpose(目的)、Content(内容)、Value(価値)、Limitation(限界)の略称ですが、興味深い試験です。
そういった試験や論文指導、授業を通じて、DP歴史教師は何を目指すのでしょうか。
必ずしも歴史学者を目指させるのがDP「歴史」のねらいではなく、歴史学の「ものの見方」で社会をとらえられるようにするのがDP「歴史」のねらいです。
DP「歴史」授業は、生徒が資料に基づいて考える授業。
資料をあれこれ調べつつ全国のDP歴史教員と画面ごしに向き合いながら、議論によって生徒を欲求不満にして、知識を蓄える方向に誘おうと改めて思いました。
(社会科主任 杉原大輔)