MYP5 個人と社会特別編「岡山大学哲学カフェ体験学習」
本日5・6限
「岡山大学哲学カフェ体験学習」
岡山大学准教授・IB入試推進室 室長 サビナ マハムド 先生を講師にお迎えし、「哲学カフェ体験学習」を開催しました。また、体験学習をサポートしていただくため、同大学UAA(University Admission Administrator)近藤 治 先生、同大学 志村 知美 先生にもご来校いただきました。
人と人とのコミュニケーションは、「agree or disagree」(賛成するかしないか)を意識することです。相手の気持ちを大事にする(気をつかって傷つけないように)がゆえに、消極的なコミュニケーションになってしまい、効果的な対話になりません。また、衝突(トラブルにならない)しないように、ただ相手の意見を一方的に受け入れてはいけません。相手へのリスペクト(尊敬)を忘れずに、「思いやり」や「やさしさ」が大切。コミュニケーション(相手への質問)は、「相手に興味をもつ」ことだからこそ、建設的な対話になるはずです。
また、対話を始める際には、「〇〇人だから...〇〇だろう」といった偏見的(ファーストアタック)な見方ではなく、「多様性(=ダイバーシティ)」の見方によるアプローチも大切です。
前半は「アクティビティ(アイスブレイク)」で思考を和らげます。各グループごとに「好きなアーティスト(ミュージシャン)」を発表します。(発表を聞く際は「相手へのリスペクト(聞く姿勢)」が大切です)※共通点があると「人との距離」が近くなりやすい。他の人の発表も、興味をもって聞くことでさらに「コミュニケーションスキル」が向上します。
後半は各グループで、以下の問いから1つ選びグループの見解を深め、代表生徒が発表しました。
Q1.Why did Russia invade Ukraine?(なぜ、ロシアはウクライナを侵攻したのか?)
Q2.How can the War end?(どうすれば、戦争を終わることができるのか?)
Q3. How did the war affect the lives of Ordinary Ukrainians?(戦争はウクライナの人々の生活にどのような影響を与えたのか?)
Q4.Could this turn into World War III?(ロシアのウクライナ侵攻が、第三次世界大戦に変わるのか?)
今回の「哲学カフェ体験学習」を通して、ATLスキルのひとつ「批判的思考」のトレーニングや、国際情勢のトピックをテーマにグループディスカッションや発表を行い、さまざまな文化背景や経験(価値観)をもつ生徒同士が協力し、学び合うことで、多文化への感性や課題発見力を高める機会となったと思います。
サビナ先生、近藤先生、志村先生、お忙しい中ご来校いただきありがとうございました。