中2 校外学習「テンプレの言葉は要らない」

おいしい昼食を頂いた後は、海での実習です。

YMCAの阪田リーダーがさまざまな問いを投げかけてくれます。

「この船には何人乗れると思う?」

2グループに分かれて乗り込んでいきます。12人?10人?

乗り込んで30秒キープ出来たら成功というチャレンジをするみんな。
グラグラ…バッシャ~ンを繰り返し、転覆した船を戻す方法や、船底に入ってしまった海水を抜く方法を教えてもらいます。

カナディアンカヌーは2人乗り。荷物は300㎏ほど積めるそうです。
「道具を作った人が一番賢いんだよ。使い手は作り手を超えることなない。考え抜かれて作られた道具に無駄はないんだ。なぜこんな形をしているのか、船底に1,2㎝ある背骨の様なものも意味がある。」

3人から4人に分かれてバディの船を決めて余島を1周してみることになりました。思い通りにカヌーを操ることは難しいです。1艇転覆してしまいました。バディたちとリーダーが助けます。ふがいなさに涙が出てしまった人も。
阪田リーダーは「出来るやつは周りを見てどんどんやらなければいけない。海では出来ないやつ、弱いやつから死んでいく。今困っている人はいないか?出来るやつはいつもそうやって周りを見てやるんだ。」

海から上がって振り返りの時、リーダーに「どうでしたか?」と聞かれ、「楽しかったです。」と答えると「そういう、テンプレは要らない。」と一蹴されました。「自分の体験を自分の言葉で語れ。俺はそれが聞きたいんだよ」
真剣に生きている人の言葉は鋭いです。朝日塾のIBでも、日々、自分の言葉で根拠をもって語れと言い続けてきましたが、教室での学びが体験を通して身にせまります。
大人たちも子どもが「楽しかった」という言葉で満足してはいけません。なぜ楽しかったのか、どういう体験をしたのか、そこから何を学んだのか対話してください。IBでは全教科で生徒たちに問い続けていきます。

【教諭 平松綾子】

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